応用情報技術者試験(AP)

応用情報技術者試験とは、コンピュータおよびITに関する応用レベルの知識と技能を確かめるソフトウェア開発技術者に代わる新試験。試験は午前は四肢択一80問、午後は記述式12問中6問解答方式。試験時間は午前、午後とも150分100点満点(合格基準は満点の60%以上)で行われます。また、現時点では年2回(春期・秋期)で行われます。

応用情報技術者試験(AP)の就職・仕事内容や平均給与など

就職・転職
情報システム系・ソフトウェア系関連企業などが中心。実務経験あればこの資格だけでも十分すぎるほど通用します。

仕事内容
情報システム開発プロジェクトにおいて、内部設計書・プログラム設計書を作成し、効果的なプログラムの開発を行い、単体テスト・結合テストまでの一連のプロセスを担当します。

資格試験概要

受験資格

制限なし

試験内容

午前試験Ⅰ
●テクノロジ系(3)
1. 基礎理論
①離散数学、②応用数学、③情報に関する理論、④通信に関する理論、⑤計測、制御に関する理論、⑥データ構造、⑦アルゴリズム、⑧プログラミング、⑨プログラム言語、⑩その他の言語
2. コンピュータシステム
①プロセッサ、②メモリ、③バス、④入出力デバイス、⑤入出力装置、⑥システムの構成、⑦システムの評価指標、⑧オペレーティングシステム、⑨ミドルウェア、⑩ファイルシステム、⑪開発ツール、⑫オープンソースソフトウェア、⑬ハードウェア
3. 技術要素
①ヒューマンインターフェース技術、②インターフェース設計、③マルチメディア技術、④マルチメディア応用、⑤データベース方式、⑥データベース設計、⑦データ操作、⑧トランザクション処理、⑨データベース応用、⑩ネットワーク方式、⑪データ通信と制御、⑫通信プロトコル、⑬ネットワーク管理、⑭ネットワーク応用、⑮情報セキュリティ、⑯情報セキュリティ管理、⑰セキュリティ技術評価、⑱情報セキュリティ対策、⑲セキュリティ実装技術
4. 開発技術
①システム要件定義、②システム方式設計、③ソフトウェア要件定義、④ソフトウェア方式設計・ソフトウェア詳細設計、⑤ソフトウェアコード作成及びテスト、⑥ソフトウェア結合・ソフトウェア適格性確認テスト、⑦システム結合・システム適格性確認テスト、⑧ソフトウェア導入、⑨ソフトウェア受入れ、⑩ソフトウェア保守、⑪開発プロセス、⑫知的財産適用管理、⑬開発環境管理、⑭構成管理・変更管理
●マネジメント系(3)
5. プロジェクトマネジメント
①プロジェクト統合マネジメント、②プロジェクト・スコープ・マネジメント、③プロジェクト・タイム・マネジメント、④プロジェクト・コスト・マネジメント、⑤プロジェクト品質マネジメント、⑥プロジェクト人的資源マネジメント、⑦プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント、⑧プロジェクト・リスク・マネジメント、⑨プロジェクト調達マネジメント
6. サービスマネジメント
①サービスマネジメント、②運用設計・ツール、③サービスサポート、④サービスデリバリ、⑤サービスマネジメント構築、⑥ファシリティマネジメント、⑦システム監査、⑧内部統制
●ストラテジ系(3)
7. システム戦略
①情報システム戦略、②業務プロセス、③ソリューションビジネス、④システム活用促進・評価、⑤システム化計画、⑥要件定義、⑦調達計画・実施
8. 経営戦略
①経営戦略手法、②マーケティング、③ビジネス戦略と目標・評価、④経営管理システム、⑤技術開発戦略の立案、⑥技術開発計画、⑦ビジネスシステム、⑧エンジニアリングシステム、⑨e-ビジネス、⑩民生機器、⑪産業機器
9. 企業と法務
①経営・組織論、②OR・IE、③会計・財務、④知的財産権、⑤セキュリティ関連法規、⑥労働関連・取引関連法規、⑦その他の法律ガイドライン・技術者論理、⑧標準化関連

午後試験
1. 経営戦略に関すること
  マーケティング、経営分析、事業戦略、企業戦略、コーポレートファイナンス・事業価値評価、アカウンティング、リーダーシップ論 など
2. 情報戦略に関すること
  ビジネスモデル、製品戦略、組織運営、アウトソーシング政策、情報業界の動向、情報技術の動向、国際標準化の動向 など
3. 戦略立案・コンサルティングの技法に関すること
  ロジカルシンキング・プレゼンテーション技法、バランススコアカード・SWOT分析など 4. システムアーキテクチャに関すること
  方式設計・機能分割、提案依頼書(RFP)、要求分析、信頼性・性能、Web技術(Webサービス・SOAを含む)、主要業種における業務知識、パッケージソフトウェア・オープンソースプログラムの適用、その他の新技術動向 など
5. ITサービスマネジメントに関すること
  サービスサポート(サービスデスク、インシデント管理、問題管理、構成管理、変更管理、リリース管理)、サービスデリバリ(サービスレベル管理、可用性管理、キャパシティ管理、ITサービス財務管理、ITサービス継続性管理)、システムの運用管理 など
6. プロジェクトマネジメントに関すること
  プロジェクト計画・プロジェクト管理(スコープ、行程、品質、予算、人員、調達、リスク、コミュニケーションほか) など
7. ネットワークに関すること
  ネットワークアーキテクチャ、プロトコル、インターネット・イントラネット・VPN、通信トラフィック、有線・無線通信 など
8. データベースに関すること
  データモデル、正規化、DBMS、データベース言語(SQL)、データベースシステムの運用・保守 など
9. 組込みシステム開発に関すること
  リアルタイムOS・MPUアーキテクチャ、省電力・高信頼設計・メモリ管理、センサ・アクチュエータ、組込みシステムの設計、個別アプリケーション(携帯電話、自動車、家電ほか) など
10. 情報システム開発に関すること
  外部設計、内部設計、テスト計画・テスト、標準化・部品化、開発環境、オブジェクト指向分析(UML)ソフトウェアライフサイクルプロセス(SLCP)、個別アプリケーション(ERP、SCM、CRMほか) など
11. プログラミングに関すること
  アルゴリズム、データ後続、プログラミング作成技術(プログラム言語、マークアップ言語)、Webプログラミング など
12. 情報セキュリティに関すること   情報セキュリティポリシ、リスク分析、データベースセキュリティ、ネットワークセキュリティ、アプリケーションセキュリティ、物理的セキュリティ、アクセス管理、暗号・認証、ウイルス対策 など
13. システム監査に関すること
  IT統制、情報システムや組込みシステムの規格・開発・運用・保守の監査、情報セキュリティ監査、個人情報保護監査、他の監査(会計監査、業務監査)との連携・調整、システム監査の計画・実施・報告、システム監査関連法規 など

受験申込・問合せ先

独立行政法人 情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター 03-5978-7600